コートジボワール2日目

今日はコートジボワールの首都ヤムスクロに向かいます。皆さんアビジャンは聞いたことがあってもヤムスクロという地名は聞いたことのない方がほとんどだと思います。それもそのはずで、法的にはここヤムスクロが首都と位置づけられているのですが、実質的にはアビジャンがその機能を受け持っていて、ヤムスクロは形式的な首都となっているのです。

f:id:baobab-no-ki:20170113211919j:plainご立派な教会のお目見え

さて今回の記事の本題は上画の大きな教会についてです。ヤムスクロに観光に来たならば100%目的はここでしょ、っていうくらい他に何もない小さな首都の町外れにその大聖堂はあります。なんでもこの教会、世界一の高さ横幅を誇るという教会。それがなにゆえかここ象牙海岸共和国にあるというなんとも不可思議なことになっているのです。あのサン・ピエトロ大聖堂より2mだけ高いというもう完全にそこ狙いで作っただろ、とつっこみたくもなります。竣工も 1989年と歴史も何もありません。そして驚くのがその建造費。なんでも400億円オーバーなんだとか。どっからその財源持ってきたんだよっていう。ガイドの説明によると寄付金がその大部分らしい。イスラム教もキリスト教も同じくらいの割合なのにね。

f:id:baobab-no-ki:20170116224919j:plain禁止事項。右上の絵は半袖半ズボンはダメって意味。そして謎のファイティングポーズ。

入場料はたったの2000CFA(360円)です。入場者はほとんどが黒人の観光客で他に数名の南米人と見られる一行がいました。

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中に入ってみると四方八方にステンドグラスが張り巡らされていて一目に圧倒されます。このステンドグラスの総面積も世界一らしい。ドームのど真ん中に立って 声をだすとやまびこのように反響します。中にキリストを抱える聖母マリアの木像や磔にされたキリストの木像、ピエタのこれまた木像が展示されていました。 ガイドにこれらの説明を一通りしてもらった後、バルコニーに向かいます。どうやって上がるのかというと、なんと巨大柱の中にはエレベーターが備えられていて、それを使って上まで楽々と上がっていけるのです。歴史の浅い中にはこういう便もある。

f:id:baobab-no-ki:20170116225528j:plainなぜか一階では撮影不可なのにここでは自由に撮れた

こんな数え切れぬほどの席を超える人がここに一挙訪れることはまあないと思うのですが、この大きさに全く人が入っていないというのがかえって不思議な雰囲気を出していてとても強い印象を覚えました。訪れる価値ありです。ただそのためにコートジボワールにまで来る価値はなしです。

巻頭の画像はけっこうお気に入り。ドームの頂点のところです。

f:id:baobab-no-ki:20170116225406j:plain外にはキリスト誕生の風景もありました

 

明日にはガーナにはいることになりそうです。