ベナン3日目
大迫力!大興奮!ブードゥー教の儀式を見学
今日は朝から数名がベナンの経済的首都コトヌーにむけて朝早く出ていきました。僕は足の安静をおもって待機。足にビニール袋を巻いて今ではなんの気にもなくなった冷水シャワーを浴び、溜まった洗濯物を処理、その後は夕方までゆっくりとした時間を過ごしてました。
3時ほどにトラックでウィダーの町にでてブードゥー教の儀式デモンストレーションのツアーに行きます。
舞台は大通りから一本中に入った道路の上。その脇には客席が用意されてました。他にも現地の人が何人か周りを囲んでいます。ここに座りながら開演を待ちます。道のど真ん中には3個の太鼓が並べられていました。
↑一人カメラ目線はイギリス人のボブ
↑儀式の前に振る舞われるお酒、めっちゃ強くて下戸の僕にはきつかった
すると最初は数えられるほどの現地の人の輪がみるみるうちに膨張していきます。ぼくたちが座ってから1時間ほどたったときには優に500人を超す大観衆の集まる場に化していました。もっとこじんまりとした雰囲気の中でパフォーマンスをみるものだと思っていたので、これには驚かされました。
↑来た時の風景、そして始まる直前の風景↓
そして待つこと1時間と半時間、いよいよ儀式がはじまりました。この間にもどんどんと絶え間なく人は増えていって、後ろからバイクの上に立ってみる人や、塀によじ登って見物している子どもたちもいました。多分最後には1,000人超えてたんじゃないかなあ。太鼓とマラカスのような楽器の演奏のなかブードゥー教の衣装を纏った踊り子が入場してきます。この楽器隊の前には大きく楕円状に踊るための舞台が確保されています。
↑伝統的衣装と頭になにやら巻いているのが特徴
そしてここからが本当にすごかった!儀式が進んでいくにつれて心底まで魅了されていきました。
最初に入ってきた踊り子は十数人でそのほとんどが女性、彼らは楽器隊の周りを音楽に合わせ独特のリズムを刻みながら回っていきます。
↑70歳ほどのおばあさんも現役で激しく踊っていました。
徐々に太鼓の音が大きくなるにつれ、ダンスもダイナミックにかつ大胆なものになっていきます。開始から30分ごどたった頃、彼女たちは引き下がっていき第二陣がやってきました。
↑一陣よりも派手で誇張された衣装です。
しかしここから夕暮れがやってきて、太陽は急ぐように沈んでいき、辺りはあっというまに暗闇に包まれていきます。なので写真はフラッシュを焚いたものとなってしまいました。巻頭の写真もそのひとつ。
派手に着飾った踊り子が乾いた太鼓の心臓にまでその響きが伝わる音の中に飛び込んでいき、舞台の中をわが物顔で踊り、走り回っています。観衆の温度はどんどん上がっていき難しげなダンスが終わると大きな大きな歓声が起こります。この大観衆の一体感も最高でした。巻頭の女性なんかも舞台の中で踊っている中、側転を始めて3回目に失敗してこれにも大歓声。途中男の踊り子が我々の客席に飛び込んで来たと思ったら、イギリス人女性 タミーの座っているところで、彼女の太ももの上で逆立ち、これにも大々歓声。もうこの場の興奮が止まりません!
ただここで、一番盛り上がってるこの場面で、このツアーを取り仕切ってる人に時間がきたからって出されてしまいました。不完全燃焼、もっとあの場にいたかったのですが、まあ仕方なし。でもこのブードゥー教の儀式には大満足です。もしかしたら今までのこの旅の中で一番の思い出になるかもしれません。
↑この人はめちゃ回転してました
あとiPhoneでけっこう良い動画も取れたのですが残念ながらこのブログサイトに動画をあげる機能は備わってません。この際、ユーチューブアカウントでも立ち上げようかしら。
ブードゥー教ってホントおもしろい。
さて今日の夕飯は海の真ん前ということで焼き魚でした。こういう海の近くで食す魚の多くはめちゃ新鮮なものなので焼いて塩をかけるだけでもう最高。魚料理の時にハズレはありません。ここの(アフリカの)魚の身は淡泊な白身魚がそのほとんどです。
この魚の日に目につくのは他の人たちの魚の食べ方。みんな残して捨てる量が半端ありません。僕が残すのは中骨と頭だけ。まあ日本人でも皮や血筋、内蔵の周りなどを残す人がおおくいるのですが(そこが一番おいしいところなのに!そこを食べるがために魚を食べてるのに!)彼らは先の部分はもちろんのこと絶対に食べれるでしょって思うような白身の部分も残してなんの遠慮も躊躇もなくファイアーの中へ投げ捨てていきます。
もったいねえって思いながらも、これが文化の違いです。彼らは魚の丸焼きなんて家で食べないような人種だから。
明日はベナン最終日、水上にある村とかつて栄えた王国の宮廷に行く予定です。