ナミビア2日目

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どこまでも続く地平線、エトーシャ国立公園

朝の8時に出発。目指すはエトーシャ国立公園です。今回はガーナのモレ国立公園の時とは違って、サファリカーを雇わず、トラックに乗り込んだままゲームドライブをすることができ、またパーク内への入園料もオアシス社もちなので僕たち乗客は一銭も払う必要がありません。

f:id:baobab-no-ki:20170405030419j:plain1時間半でエントランス前に到着。

ビーチに臨時の座席を6席設けてドライブスタート。

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最初に出会った動物はオアシスに水を飲みに来ていたヌー。ちょっと離れたところだったけれどこういう時にこそ持ってきた140mmの望遠レンズが役立ちます。

エトーシャ国立公園にはBIG5と呼ばれる5種類の動物全てをみることができます。ライオン、ヒョウ、ゾウ、バッファロー、サイがその5種全てです。結果からゆうと今回はサイ以外全て見れませんでした笑。でもサイを見れたのです。これは特別でした。サイとヒョウ以外の3種はこれまえで何度か見てきた動物なので見れなかったとしても苦心するほどでもないのですが、サイは僕にとって特別なのです。2年前のタンザニアセレンゲティ国立公園で望遠鏡でやっと親指サイズにしかならないほど遠くにいるのを一度見たきりでしたから。同じくヒョウも木の上にいたのを遠目に見ただけなのでいつかちゃんと見てみたいものですが。そのサイの様子は後ほど。

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次に見たのがシマウマ。縞のある馬、まあ特にどうってことも思いません笑。それよか他のウシ科の草食動物の方に僕は目移りしました。

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 上から順にインパラ、ハートビースト、オリックスです。こっちの面々のほうが凛として見栄えよく見えませんか?特にお気に入りは最後のオリックス。全体の造形がなんとも美しいです。これらの動物は何も見るだけが美しいのではなくて、風のうわさであその味も美しいらしいのです。いつかぜひとも食べてみたいものです。f:id:baobab-no-ki:20170405033750j:plainインパラの群れ。みんなこっちをみて警戒している模様

そしてここにいるのは何も哺乳類ばかりではありません。ここにはたくさんの鳥が生活しています。種の豊富さでいえば哺乳類を優に凌ぐほどのものです。また今日もたくさんの見たことのない鳥を目にしました。

f:id:baobab-no-ki:20170405035014j:plainダチョウ、まあこれはサファリではお馴染みの鳥です。

f:id:baobab-no-ki:20170405035408j:plain胴は紫で、尻は青そしてしっぽはいやに長い。日本ではまずお目にかかれない鳥。名は知れない。

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そして一番印象深く頭に残っているのは上画のマヌケ面な鳥。これは名前を教えてもらったのですがどうも長くて忘れました。こいつは行く手行く手の道路の上に呆然と立っていて、近づくと高い声でケタケタと拍子抜けな奇声を発して飄々と飛び立っていきます。まあ変なもんでしたね。

f:id:baobab-no-ki:20170405041055j:plain大きな巣がそこかしこの木に覆いかぶさるようにできています。

巻頭の表題や画像にある通り、ここエトーシャ国立公園はなんにもない真っ平らな地平線が無限のように広がったところに位置しています。本当に一直線に地平線がなっていて異星にきたかのような心持ちになります。

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このような地形は元々が大きな湖だったものが干上がってできたものです。もちろんこんな不毛の大地だけでは動物たちは生きていけません。その干ばつした湖のまわりに豊かな緑が生えているのです。

ここの空は地球上のどこよりも広く感ぜられます。世界が広くなった心持ちになります。特に日本だと周り山だらけなのでどうしても狭苦しく感じますよね。でも考えてみると日本にも関東平野なる平らな土地はあって、だけどそこには山のかわりにビル群が立ち並んでいるから山地よりよけい息苦しいんですね。昔はここのように広い空が見えたものだったのだろうか?と、まあノスタルジックなこと言いながらも僕は巨大なビルに囲まれながらの生活も特に苦ではないと思う人間ですけど。そんな自然が大事と思ってないんですかね。

f:id:baobab-no-ki:20170405182414j:plainキリンの群れも発見。彼らは鋭い棘のついたアカシアの葉を丁寧に棘だけ避けて食べています。f:id:baobab-no-ki:20170405182924j:plain

そして本日のキャンプ場に向かう途中に同胞に遭遇

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おそらく形状からして以前にベナンでみたドラゴマン社のものと思われます。でもキャンプ場についてみると他社のオーバーランド車がいくつか停まっていました。本来ならばオーバーランドツアーというものはアフリカが本場です。でもそれは南と東地域の観光地がたくさんあり治安の良いところに限られたものであって、今まで西アフリカでは1度しか遭わなかったこのオーバーランド車を今日だけでいくつも見たということは、ここナミビアからその観光エリアに突入したという良い証拠なんだと思います。でもその分アンゴラまでにあったカオスなアフリカの雰囲気は希薄していく気もして少し名残惜しいですね。

18時30分、エトーシャ内にあるキャンプ場に到着。ここにはホットシャワーがあり幸せ気分に。でも電源プラグが南アフリカタイプの型になっていて使えませんでした。向こう2週間電気なし生活は少しきついので多分どこかで買うことになりますね。

これまたお湯を使って贅沢な洗濯をしていると、「サイとイボイノシシが水飲み場で給水してる」との情報が来る。それが先に述べた野生のサイとの至近距離での初対面になるのです。

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その泉には5頭のサイが悠々と構えていて、イボイノシシは向かってる最中にどっかにいってしまったようで見かけませんでした。施設によって設けられた電灯のおかげではっきりとその姿を目に焼き付けることができました。動物たちは朝夕の時間帯にしばしば水飲みにくると聞いたことがありますがどうも本当のようですね。それも運良くサイをお目にかかれるとは。これで生涯通算での完全なBIG5拝顔達成というと大仰ですが、けっこううれしいものです。あすの朝にもここに来ようと思います。ライオンとか見れたら最高ですね。

 

明日は午前中にはエトーシャ国立公園を抜けてチーターに会いにいきます。

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