ナミビア5日目
1000万年前の木と2600年前の壁画
今日は朝からロッククライミング。といってもそんなタイソウな岩登りではなくて、高さが30mくらいなものなので登っても大した景色は見えません。まあちょっとした運動にはなりましたかね。
↑カナディアン マークと後光
今日は古代のものと紀元前のものという古いものに思いを巡らす一日となりました。
まずは古い方からご紹介。上画のものは1000万年前に生きていた木の化石です。化石と名のつく通り完全に石化しています。これは倒れた木の上に何層もの土や泥が積もり積もって、圧縮に圧縮を重ね、長い年月をかけて出来上がったものです。それが今になって地表に浮き出てきたというわけなのです。
↑凝視してみると確かに年輪が見える
これって木なんだから化石燃料ってやつになんじゃねえのと思って質問してみると、これは燃えないのだそう。理由はよくわかんなかったですけど、まあ完全に石化しちゃってるってことですね。ちなみに巻頭の写真の頭蓋骨たちはここの入り口に置かれてました。上からバブーン、オリックス、スプリングボック、ハートビーストかな。
次に訪れたのはトワイフェルフォンテーンというトコロ。ここでは2600年前にこの地で暮らしていたブッシュマンによって残された壁画を見ることができます。
↑2007年にナミビアで初めての世界遺産となった。そしてこれが唯一のナミビアン世界遺産
本当は60ナミビアドル(540円)の入場料をケチってトラックで待機して、行かないつもりでしたが、上画のとおり世界遺産であるということと、訪れたことのあるボブ以外全員が見学に行くとのことでつられて行ってきました。
行ってみた結果、おおいに満足できました。保存状態がよくって多くの壁画を見れたのが良かったですね。なんでもガイドの人によるとこの地は4年雨が降っていないのだそう。立地が保存に適してるんですね。
↑そんな雨が降らないのになぜか緑がある。植物ってホントに強い
壁画に描かれているのは主に動物で、ゾウ、キリン、サイ、アンテロープ、ウマなど様々な動物があって、中にはアザラシやペンギンというのまでありました。アザラシはナミビアにいるけれどペンギンは南アフリカだからだいぶと離れてますよね。不思議。
これらの壁画は落書きではなくて、儀式として描かれたものだそうで、雨を呼び寄せたり、狩りが上手くいったりするように念じて描かれたものなのだそう。つまりここに描かれている動物は全てターゲット、標的ということなんですね。キリンは食べてみたい。
↑さすがに年月の長さに耐えきれず、風化して削れているところも見られました。
ナミビア唯一の世界遺産、行くかどうか迷いましたけど、行って正解でしたかね。ただ突き刺すような日差しには参りました。炎天下歩きっぱだったから。
明日は移動です。目指すはウィンドック。
↑きょうの夕陽と三日月