ナミビア7日目
10万匹のアザラシの大群観察
昨日起こったパンクの修理はなかなか手こずって、今日も朝からスティーブは修理。結局8時出発のはずが9時を回ってのこととなりました。
今日の行く先はアザラシに見に行ってその後スワコプムントに到着する予定。
↑エントランスにあったアザラシの頭蓋骨、形が違うのはオスとメスだからか?それにしては違いすぎる気がする。
走ること4時間、ケープクロスというアザラシが常時10万頭いる名所に着きました。まずは海岸手前のエントランスで80ナミビアドル(720円)支払って、トラックごと海岸まで移動すること10分、眼前にアザラシの黒い塊が見え始めました。
↑アザラシが多すぎて地面かアザラシか区別がつかない。
と、同時に起こったのが鼻につく異臭。豚小屋の中に立ちこめるあの匂いがあたりに充満しています。
それもそのはず、上画の通り辺り一面にアザラシが撒き散らした糞が散らばっているんです。踏むまいと気をつけても、どこにも足を無事に着地させるところは見つからずやむ無しにアザラシのうんこを踏みながら進むことに余儀なくなります。
↑アザラシ見学のための通路が確保されていて、存分に心ゆくまで眺められます。
臭いも強烈とはいえ10分もいれば慣れてアザラシ撮影会へ。
↑通路の柱にもたれ掛かって寝るアザラシ。
↑アザラシも哺乳類、やっぱり無用ながらも水かきのなかにしっかり爪があります。
そしてこの時期がちょうど子育ての時にあたったのかそこかしこにアザラシの子どもの姿がありました。
またここはくさいのと同時にアザラシの鳴き声で騒々しくてうるさいところです。そこら中から子アザラシの高い声と親アザラシの低い声が混じって聞こえてきます。これは狩りから帰って来た親がはぐれた子どもを見つけるために鳴き合っているもので、僕たち人間には同じように聞こえる声も彼らは一頭々々異なった声をしっかりと聞き分けて見つけ出し、最後にはお互いの臭いを確かめあってようやく再会となります。
ようやくの再会後はすぐに赤ん坊のごはんの時間。それが終わるとまた母アザラシは海に狩りに生きます。赤ん坊といってももうけっこう大きくなっているので、子育ても終わりの時期何だと思います。中には成体並みに大きいアザラシもいましたし。それにしてもオスがいないような気がしたのですが、彼らは群れないんですかね。
↑海に浮かぶ無数のアザラシ
とても数えられないですけど、優に何万は超えたアザラシが集まった光景、圧巻でしたね。一種の異様な光景がそこにありました。ここもまたナミビアにきたならば訪れるべきスポットですね。
そして一同はスワコプムントへ。
この海岸近くになってから昨日の猛暑はどこへやら。急激に寒くなってフリースを着ないとやってられないくらいになってしまいました。昨日の時からは全く想像できない変わりようですね。
↑久しぶりに雨じゃなくて寒さで窓を下ろしました。みんな長袖なのも懐かしい光景
そして上画のものをよくみてもらえば、見慣れぬ人が奥に3人います。彼らはケープクロスで出会ったバックパッカーたちで、ヒッチハイクをしながらアフリカを周っているのだそう。なのでスワコプムントまで送ってあげることになりました。彼らの出身はベラルーシ。ベラルーシ人てなんかめっちゃレアな気がするんですけど。もう二度と会うことのない国籍かもしれないですね。わけのわからないスラヴ系の言葉が飛び交ってました。
夕刻、陽の傾き時にスワコプムントに到着。この町には4日滞在することになります。そして実はここでトラックを新しく乗り換えることになっています。なのでキャンプサイトに入ると新しいトラックとともにオアシス社のスタッフがディナーを準備して待ってくれていました。
そしてそのディナーが凄かった。上画の肉はビーフではありません。オリックスのスティーキです。遂にブッシュミートを食べちゃいました。
↑オリックス本体
↑オリックス切り身
食べさしたところで恐縮なのですが、めちゃめちゃレアな半生どころではないのですが、これがオリックスを一番おいしく頂ける食べ方だそうで、全くということはなかったのですが臭みは牛に比べても少なくてめちゃ美味でした。次はシマウマかインパラかな笑
明日は半日使ってのお引っ越しをすることになりそうです。