再ジンバブエ3日目*

ビクトリアフォールズから夜行列車の旅

f:id:baobab-no-ki:20170529202711j:plain

今日の朝列車はブラワヨというジンバブエ第二の都市に到着し降り立ちました。そもそもこの移動はオアシス社のオプショナルツアーの一つで、トラックは昨日の朝早くにウォルター一人で立ち、先にブラワヨに行っているので本当に単なる観光の一つなわけです。

f:id:baobab-no-ki:20170529202754j:plain

キャンプ場から徒歩で15分ほどで駅に到着。7時に出発の便です。多分ブラワヨに向かう列車は一日に一便だと思います。グレードは3段階あって、一番上のファーストクラスで12USドル。最低のエコノミーは寝台がなくただの座席で7ドルでした。

f:id:baobab-no-ki:20170529202837j:plainこじんまりとしたビクトリアフォールズ駅

この夜行列車というもの僕の人生の中では二度目で、初めてのものも昨年の10月にベトナムを訪れた時(ベトナム2日目 - 人生、道楽)なので、日本では乗ったことはありません。結果的に乗り比べてみて、比較的だいぶ発展しているベトナムのものと乗り心地を比べてみても正直全く変わらないものでした。

f:id:baobab-no-ki:20170529202856j:plain

広さは4畳ほどで、6人部屋を4人で分けたので大分広々としていました。もちろん食堂車のようなものはなく、売り子すらいません。それはさすがにベトナムではあったかな。トビーは冷え切ったピザを持参。

寝床はまあ普通のソファーの生地のようなものがとこになっているだけ。ベッドメイキングは別途数ドル払えばしてもらえるそうです。僕らは布団などがないことを事前にしっていたので、寝袋を持ってきてそれで寝ました。考えてみれば寝台列車の中で寝袋敷いて寝るなんてなかなかシュールなものですね。

アフリカの鉄道にも関わらず、似合わない定刻7時出発。ここから半日以上、つまり12時間以上汽車の中で過ごすことになります。僕の部屋の相席は僕、トビー、アリスそしてアンデュースの四人。

落ち着いた所で車内探検へ。

f:id:baobab-no-ki:20170529202933j:plainエコノミークラスはこんな普通の座席で、ここで人々は夜を明かすのです。そう考えるとボロくても僕らの席はだいぶと恵まれてます。f:id:baobab-no-ki:20170529202951j:plainまあトイレからは異臭が漂ってくるよね。これはベトナムと一緒。

f:id:baobab-no-ki:20170529203352j:plain走行中に開けっ放しのドア。こういうカオスなところがアフリカらしさ。

帰ってみるとピートが僕の部屋にいて、5人で10時過ぎまでチャッティングして、就寝。僕は一度も目を覚ますことなく、けっこう安眠できました。けど、他の人は電車から降りても眠たそうでしたね。

f:id:baobab-no-ki:20170529203431j:plainジンバブエの車窓から

朝は7時くらいに起きて、そっからずっと外を眺めてました。

f:id:baobab-no-ki:20170529203503j:plain車両の数は8だったかな。電気の供給が安定しないアフリカで電車という選択はできないので、もちろん汽車でした。

おもしろかったのは10分起きくらいに電車が不定期に停まり、駅でもなんでもないところで人々が乗り降りするところ。これは昨日の夜、走り出した頃から何度も停まっていて、なんなのかなと思っていたのですが、まさか客が乗り降りしていたのだとは。さすがにベトナムでは駅でしか停まってなかったな。やっぱアフリカは可笑しくておもしろい。

f:id:baobab-no-ki:20170529203538j:plainこんなすきっぱらしのところに停まって、逐次客が乗って降りていく。

でもこれまた定刻どおりに9時ちょっきしにブラワヨに到着。ジンバブエにはもしかしたらアフリカンタイムはないのかもしれない。

f:id:baobab-no-ki:20170529203638j:plainここにはちゃんとプラットホームがあって、しっかりとした駅構えをしてました。↓

f:id:baobab-no-ki:20170529203716j:plain

f:id:baobab-no-ki:20170529203753j:plain

駅を出ていくと、先回りしていたトラックを連れてウォルターがお出迎え。みんなけっこう疲れたのか、眠たそうにぐったりしてました。僕はこんなアフリカ最貧国の列車なので随分酷いクオリティかとてっきり予測していたのですが、実際乗ってみると先にも言ったのですが、ベトナムのものと大差ないものでした。まあ日本のとかと比べたら随分と下等なものなんでしょうが、全然アリでしたね。楽しめました。

 

その後はスーパーに寄って、ブラワヨ郊外にあるバークスパラダイスに到着。明日はライノーウォークというサイのアクティビティがあるのですが、僕はパスしてゆっくりパラダイスを満喫する予定です。

 

一週間レポート  その26  日本帰国への予定が立ちました

前回のレポートで6月23日にツアーが終わるとお話しました。そして、ちょうど昨日ビクトリアフォールズにて、その帰りの便の予約を完了しました。キガリto成田、ワンウェイの67,580円です。キガリというのはルワンダの首都。つまり僕はこのツアーが終わった後にウガンダルワンダをバックパックすることに決めたのです。

第一願望はマダガスカル バオバブの旅だったのですが、それを叶えるための代償(旅費)が高すぎるので仕方なく断念しました。なんといってもその飛行代がバカにならないんですよね。ナイロビからマダガスカルまでで片道10万弱、それから日本に帰る便のことを考えるともうやってられません。移動だけで絶望的、もうどうしようもないのです。まあマダガスカルはまたの機会ということで。

それで第二希望だったウガンダルワンダの旅を採用したわけなのですが、なんとマイナーなキガリから日本へのフライトの方がナイロビという大都市からのものよりも6,000円ほど安かったのです。しかもフライト時間もたったの21時間とナイロビからよりも10時間短いという驚きの速さ。ただ実家の最寄り空港、中部国際空港行きのものはなくって、東京行きしかなかったのですが、でもそこから夜行バスで三重に帰るとしてもおつりが来るくらいなもんですから何ら問題はありません。それに東京でやりたいちょっとした計画もあるから一石二鳥ですしね。

というわけで、2週間ちょっと陸路でその二国を一人旅します。このオーバーランドトラックもそこに行くので、ツアーを少し延長してついてこれば、とツアーリーダー ジェフに誘ってもらったのですが、そっちは少し急ぎ足のものだったので、ここはマイペースにゆっくりと周りたいと思ってるのでお断りしました。

 
このウガンダルワンダ旅の一番の目的は僕が生まれるよりも前、でも直近の23年前ジェノサイドが起きたルワンダへの訪問です。今現在のルワンダはアフリカでも指折りの発展著しい超新星で、100万人が死んだという23年前の悲劇から短い間でなぜそこまで復興を成し遂げられたのか、等々、色々と思うことがあるので、このツアーが終わらぬうちからけっこう楽しみではあります。