マリ5日目

こんなところで日本人

f:id:baobab-no-ki:20161230050734j:plain

 

実は今朝久方ぶりに日本人女性に会いました。この旅始まって以来、モロッコで刹那に日本人観光客を見かけたことはあっても、しっかりと面と向かって日本語で会話をしたのはかつてなかったのです。これは実に1ヶ月半ぶりの日本語の会話でした。まあ何の不便もなく日本語使えましたけど笑 

彼女は30代半ばほどの長野在住で、一昨日からマリの伝統楽器やダンスを習いに来ていて、思い立ったが吉日が如く、興味もって現地の人に連絡を取って間もなく飛んできたとのことです。10日ほどの滞在で観光には目もくれず、毎日その活動に参加しに行くようです。こういう目の前にだけあるものを見て生きていくって素敵ですわね。
 
さて今日の予定は全く決まってなくて、早朝に5、6人が郊外の小さな山にハイキングに出かけたの見届けました。この時は朝はゆっくりしたかったので付いていきませんでした。すると昼前くらいに一人が起きてきて、名はマーク君(カナダ人、20代)というのですが、朝行った組と同じところに滝を見に行こうと誘われました。それに加えてもう一人(トビー君、イングランド人、同い年)と計3人で滝を見に出ました。が、結果的にこれはハイキングではなくなりました。全てはバイクで滝を目指したのです。

f:id:baobab-no-ki:20161230045712j:plain

シビの町並み。前にも見たことがあるような小さくてなんの変哲もない町といった印象

僕らの目指す郊外の町、シビはバマコから50Kmほどのトコロに位置していて、まずはタクシーでバスステーションまで行き、ローカルバスでシビまで行って、そこから徒歩で滝にたどりつくという計画でした。タクシーは難なくクリアし、バスもぎゅうぎゅうに押し詰められた状態で4、50分耐えながらも無事シビに到着、しかしこの時時刻はすでに13時を回っていました。ここから現地のガイド、道案内人を探して滝に歩を進めるつもりだったのですが、聞いていくとなにやらその滝までは17kmあるから今から歩いては無理だと言われ、車で行けるところまで行ってそこから歩けと言われたり、バイクでなら滝まで行けると案内されたりしました。しかしどれもこれもイヤに高くて交渉しようにも相手は訛りの強いフランス語で、こっちは英語と日本語しか持ち合わせていないので難航に難航を重ねていました。そうこうするうちに時間は3時を過ぎ、もう諦めようかムードになった時分、英語を話せる現地人に遭遇。やっとのこさで交渉を収め結局ハイキングでもなんでもなくバイクにニケツで滝に向け出発しました。

f:id:baobab-no-ki:20161230045759j:plainバイクで山を登ってく。当然のノーヘルメット。

f:id:baobab-no-ki:20161230045839j:plainドライバーの後頭部。隠し撮り

 
その道のりは多少の上り下りはあっても山登りとは呼べないほどのもので、本当にハイキングという感じ。途中には小さな集落があるくらいで景色はあまり変わり映えしません。
 

f:id:baobab-no-ki:20161230050149j:plain

 
時速20Kmくらいで1時間と少しかかったので20Km以上の距離はありましたね。これは確かに往復40Kmオーバーで、歩いて行ったら日が暮れて帰ると日を跨ぐことになったでしょう。この滝けっこうショボくて見栄えはしないのですが、その下にはけっこう大きな滝壺があって、そこで泳げるだけ泳いで帰ってきました。

f:id:baobab-no-ki:20161230050456j:plain水温はちょうどいい感じに冷たい。いい感じに汗を流せました。

 
帰りはちょうど夕暮れの時間でいい景色も見れました。

f:id:baobab-no-ki:20161230050816j:plainライオンキングに出てきたような奇岩と夕焼け

 
滞在しているホテルまで戻るころには8時を回っていて、残してもらっていた冷め々々スパゲッティを食べ、ホットシャワーを浴びて就寝。明日は移動日でマリ最終日となります。
2時間もバイクの後ろに乗ったことなんてなかったので、尻が痛くなりました。でも楽しかったです。無事帰還できたし。