ガーナ4日目
カカオと織物と
今日はクマシに向かう途中ケンテと呼ばれるガーナの民族衣装の布地を作っている工房を訪れました。実はここを訪れる予定はなかったのですが、オーストラリア人ブルースの要望し全員一致で可決、急遽組み込まれたのです。なのでこのツアーが訪れたことのないこととなります。まあ視察半分ですね。
一人20セディ(約500円)で見学することができて、ついでにカカオのツアーも付いてきました。結果的に僕はカカオの方に興味が湧いたのでカカオメインとあいなります。
↑全て手作業の工程となってます
このケンテなるものインドのサリーのように一枚布で体を覆うような衣装で、なんでもガーナ独立の時にその象徴としてデザインされたものでアフリカらしく明るい赤や黄の原色やガーナ国旗の色を用いているものが多いのだそう。
ツアーの後大きなものをイギリス人ボブが購入していましたが100ドル(11,000円)ほどで買ったのだそう。高いのかおてごろなのか…
さてさて僕にとっては今日のハイライトであった面白いカカオのお話を始めます。
みなさんチョコレートはよく食べているでしょうが、その原料となっているカカオとは一体どういうものか想像できますか?その実は巻頭にあるようなもので黄色いものミドリ、赤いものがあります。おそらくこの実自体はパッケージにイメージとして描いてあったりするので一度は見たことがあるのではないでしょうか?
↑カカオって木の幹から生えてくるんですね、最初の驚愕ポイント。
しかしその果実、実の中身は知らない方が多いのではないかと思います。それが下の画像。チョコレートになるのは種子の部分です。
真っ白、まるでチョコレートとは真逆の色をしています。この状態でも種は食べられるのですが、食べてみるとこれまたびっくりめちゃくちゃ甘いのです。そして少し渋みがある。でもチョコの風味は皆無です。たしかクレイジージャーニーっていうテレビ番組のカカオハンターの回ではこの加工前の生のカカオの実はめちゃくちゃ酸っぱいものだと紹介していたのを記憶していたので食べた後そのギャップに驚きましたね。種類が違うのかしらん。
↑カカオの赤ちゃん
その後この白い種子をバナナの葉っぱで包み発酵させ天日干しにて乾燥そして焙煎することによってとっても苦いチョコの元ができ、そこにミルクや砂糖を加えるとみんなだいすき甘いミルクチョコレートができるというわけです。まあめっちゃ大雑把な説明なんだけれど…
その果実の部分も薬や美容に使えるそうで、まず上画にあるように天日干しで真っ黒になるまで干して、それを煎じて飲むと赤ちゃんを持つ母親の母乳の栄養価がたかまるのだとか。そしてもうひとつこれをすり潰してパーム油などと混ぜるとカカオ石鹸の出来上がり。これ試してみるとけっこう泡立ってスベスベ肌になりましたね。香りも少しチョコレートの風味が含まれてたような。
↑カカオ石鹸
というようにカカオとは余すところがなく使える大変おもしろい植物なのです。僕は100%カカオのココアパウダー(何も甘くない)を買おうと思ったのですが高かったのでやめました。
とても充実した良いツアーだったので来年以降も旅程に組み込まれることになるかと思います。
↑信号に停まる車をターゲットに物売りが集る様子
そして夕方クマシに到着しました。ここには西アフリカ一の大きいマーケットがあるのですが、今日はすでにクローズ。明日になります。