ガーナ12日目*

人生最悪の目覚め

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それは朝4時、真っ暗な早朝のことでした。よく眠っていたところ、大きな雨音で目が覚めます。前日は夕立のような雨が降ってすぐに止みました。そのおかげでテントカバーを掛けていたのでラッキーと思いながら寝袋にくるまってもう一回寝ようとしているとどうも様子がおかしかったのです。

その問題は風。そして雷鳴が響き渡っています。「マズイな今日ペグ(テントを地面に固定するもの)してないや」、と思っている間にもどんどん風が強くなり大きくテントを揺らし始めます。そして5分も経たないうちにテントが浮き始め、全身で抑えてないと飛んでいきそうになってました。

こういう日に限ってブルースがいない自分の不運を呪いながらテントの中で一人踏んばって風が止むのを待とうとしていたのですが、治まるどころか益々暴風が吹き荒立ってきて、もはや押さえていても押さえきれなくなりテントの形がどんどん歪になっていきます。そしてカバーを巻き上げ雨がなかに叩きつけるように入ってきます。とうとう僕はこのテントに見切りをつけてトラックに避難しようと思い、大事なパソコンとかの電子機器の入ったカバンを背負い雨の中をダッシュ、トラックに駆け込みました。

すると僕と同じようにテントを捨てて逃げ込んできた人が数名すでにいて、全員一様にびしょ濡れです。中にて1時間も待っていると雨は治まってもう1時間すると雨が止みました。完全に集中豪雨のどストライクゾーンに僕達は寝ていたのです。そして夜が明けて撮ったテントの無惨な成れの果てが巻頭の画像そして下の画像。

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テントを整形し直して寝袋と他に脱ぎ捨ててあった服などは回収してしまってますが、上のテントの内部どおりすべてびしょ濡れ。ここ多湿だから乾かないんだよなあどうしようか。と思いながらも同時に溜まった水をかき出しかき出しながらよくテントごと吹き飛ばされる直前に起きれたなと思い始めます。確かにあれは不幸中の幸いだったかな。

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BARの茅葺き屋根も飛ばされたのか修理してました。

そんな慌ただしい朝の中合計7人がタクシーに乗ってアクラに行ってしまいました。その内トム、ジュリア、クリスは明後日にアクラのBig Milly'sで合流なのですが、その他4名マーク、アンディ、ロン、トビーはその先のボルタというトーゴとの国境付近の町に行くのでそこで彼らをピックアップします。今回は僕も国境まで行きたかったのですが、ガーナではモレ国立公園を始め少し散財が過ぎたので、ここは自重することにしました。

今日僕はどこに出かけるでもなくのんびりと本を読んだり作業したり昼寝したりとしてましたね。朝の始まりとは打って変わって平和な一日でした。明日はいよいよアクラに戻るのですが、その道中で念願だったカクン国立公園の吊り橋ツアーに参加する予定です。

 

一週間レポート      その⑩ アリス恋事件簿

今回の記事に書いたようにここガーナに入ってからの気候はまるで日本の夏そのもののような気がしています。本当に日本のゲリラ豪雨そのものに今日襲われたのです。また気温と共に湿度もとても高くてジトジトジトジト。座っているだけでも汗まみれになってしまいます。今までも暑いことに変わりはなかったのですが、カラッとしていて汗をかいてもすぐに乾いてとても気持ちの良い今までに経験したことのない気候だったのですが最近は梅雨と真夏が同時に来たような陰鬱な日々を過ごしています。1月の日本では一番冷え込む時なのにね。

そして今日のメインディッシュ。オーストラリア人アリスについてです。覚えてますでしょうか一週間レポートその②(モロッコ14日目* - 人生、道楽)で最後にちょこっと触れてたのですが、ツアー開始2週間でアリスはアイルランド人ブレークとカップルになっていました。その2人が昨年末にどうも破局したようで、シエラレオネに入る前にはもう別居(テントが別ということ)していました。理由はよくわかりませんが、おそらくアリスが振ったものとみられます。それだけでなくて今日言いたかったのはアリスにもう新しい恋が始まったのです。お相手はデンマーク人のアンデュース。はやすぎでしょっ!また3週間というスピードで新たな彼をゲット。気まずい雰囲気が流れる車内。そりゃそうですよね。だって別れた男女がずっと一緒にいなくちゃならないんだから。そしてその元カレと新カレが同じ釜の飯を食っていくんだから。なかなかないシチュエーションですね笑。 今度はどれくらい続くことになるやら。あっ彼女のマラリアはすぐに治療薬を飲んだからかけっこうすぐに治ったみたいです。