ボツワナ2日目
巨大湿地帯、オカバンゴ・デルタ探検記
ボツワナ2日目、3日目、4日目の3日間をかけて、泊りがけでオカバンゴ・デルタを手漕ぎの小舟で冒険してきました。
デルタ Delta というのは日本語に訳すと三角州という意味になるのですが、普通頭に浮かぶようなこじんまりとした河口に浮かぶ三角の陸地とオカバンゴ・デルタとは完全に異なるものです。その広大な面積25,000平方km、その莫大な湿地帯のなかに様々な動物が生活を営んでいるのです。
南半球であるボツワナでは今の時期が冬にあたり乾季でもあります。しかし乾季であるにもかかわらずこの時期にデルタ内の水位はピークを迎えるのだそうです。それは水源となっている遥か彼方のアンゴラからここに流れ着き、この莫大な面積に行き渡るために半年という長い月日をかけてデルタ全体に浸透していくためだからなのです。その大量の水は広大な土地に広がったためにその多くが空気中に蒸発し、その他はカラハリ砂漠に吸収されて、海に行き着くことなく全てなくなってしまいます。そのサイクルが古代から続いているのです。
7時半に迎えの車が来て、荷物を積み込み出発。この荷物の中には3日分の食料、テント、寝具が入っていて、デルタ内では今まで散々してきたブッシュキャンプでの2泊となっています。
市内から1時間半ほど車で走ってようやく湿地帯が目の前に広がるところに出ました。ここからガイド兼漕ぎ手の現地人が8人付いてくれて、2泊3日運送と雑事の世話をしてくれます。ただ飯は自分たちで食材を持ち込み自炊となっています。
この3日の間、我らの足となる上画の舟は本当に小さくて、底も浅いためバランスを崩すと簡単に転覆してしまいそうな不安は覚えました。でもとても重いテント(約20kg)を5つも詰め込んだ上に人を2人乗せたりと一隻の運搬能力はとても高いのです。
↑50cmほどの幅の葦に囲まれた水路の間をスルスルと抜けていきます。
最初に出会った動物はカバ。巻頭と同じものです。開けたところにでるとコイツが待っていました。潜ったと思って顔を出すと少しこちらに近付いてきて、そしたらまた潜って、近付いてと好奇心が旺盛のようです。ただカバというものはとても凶暴で無闇矢鱈とこちらから寄っていくと殺されます。
そういやカバってここが初めてじゃないんですよね。クリスマスにギニアのダムでほとんど点ていうくらい遠くにいたカバを見たんですよね。今ふと思い出しました。
↑次に舟上からみたのはシマウマ。
上画のとおりこの湿地帯は全てが水に覆われているわけでなく、ところどころに大小さまざまの島があって、そこにはシマウマなどの草食動物やヒョウなどのプレデターもいます。
↑睡蓮がそこかしこに咲き乱れてました。
↑その島のひとつに上陸して、象を見に行きました。でも少し遠くて見づらかった。
その後はまた舟に戻り水上を移動していきます。そして昼過ぎに野営をする島に上陸。
↑まずは火おこし、ここに2泊します。
テントも設営して、昼食を済ましてゆっくりとしていると、舟を漕いでみようというお誘いが。
こんなものめちゃ楽勝だと思って漕ぎ出してみると、これがまあ大変で、意図しないあらぬ方向に向かってしまったり、バランスが取りづらくて舟から落っこちそうになります。それにある程度の力も必要です。
水深はどこも浅いのでオールとなる3mほどの長い棒を水底につけて押し出すことによって推進力となります。なので漕ぐというよりかは押すって感じですね。
現地の人がやってる分には簡単に見えるものなのですが、どうも要領を得ることができず体験を終えました。まあ経験がものをゆうものですね。
夕方になるとウォーキングサファリに2班に別れ出発。
結果をいうと、ヌーとシマウマを見ただけで終わりましたが、快適な気温で気持ちのよい散歩となりました。
この記事はデルタから戻ってきて、後からまとめて書いているので今回の記事だけでで収めてしまいたかったのですが、膨大なものとなってしまうことが書くにつれわかりやはり2日目は明日の記事に持ち込むこととします。
ボツワナ1日目
20ヶ国目 ボツワナ共和国 (地図ミドリ)
めっちゃ久しぶりに国旗と地図貼った心持ちです。
今日は朝からボーダーに出ていって越境。全くスムーズに進んでいってすぐにボツワナ入国。まあ並んで順番が回ってきたら旅券と申請書を渡してスタンプを押して貰うだけのなんともまあ味気ない作業です。ただここのビザが取れないがためにインド人ピジョーシは帰国を余儀なくされたのだけれども。ホント気の毒なほどに国籍の差はあるものです。こちとら1分でもらえる入国スタンプが彼は本国でビザとってこないと貰えないほど手の遠いものなんだから、なんとも不憫なものです。
さて今日その後はずーっと移動。昼ごはんを食べてまたエンエンと移動、結局オール移動で日が暮れていきました。でもその御蔭で目的地であったマウンという町には無事夕刻とともに到着。
ここの外れにあるキャンプサイトに4日間トラックは停車して、その間にオプショナルのツアーであるオカバンゴ・デルタに行くというわけです。そして13人が明日から2泊3日のツアーに出ていきます。僕もその中の1人です。オカバンゴ・デルタというのは莫大な面積を有する大湿地帯で、数多くの野生動物が暮らしています。ボツワナでも1、2位を争う巨大観光地でもあります。その他の5人はもう少しラグジュアリーな野宿じゃない一泊二日のツアーに行くそうです。
それでこの記事を書き始めて、何か今日のピクチャーはないかとパソコンの写真庫を探ってみると1枚も今日撮った写真が見当たりません。0です。皆無です。というわけで巻頭の国旗と地図以外になんにもないこんなまっくろくろすけな記事となってしまいました。まったくこんだけブログ続けてんのに写真を取る習慣が身につかない。ジャーナリズムの欠片のひとつも芽生えないんだから辟易する。