タンザニア8日目

巨大迷路ストーンタウン旧市街

今日は3泊したビーチサイドを出て、町に行く日。

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また昨日悪酔いして、寝坊のピートを最後にして、チャーターしたミニバスに乗り込み8時半過ぎに出発。昨日酔って海に入ったらウニが足に刺さったとピートが喚いています。

まずはホテルに荷物を置いて、ガイドを雇い僕、ピート、サムソフィ夫妻、デーン、ムフィーで3時間ほどのタウンツアーに出かけました。

f:id:baobab-no-ki:20170627165316j:plain騒々しい路地、頭上には無数の電線。

トータウンの町並みはモロッコで何度か見たメディナアラビア語で町の意)にとても似ていて、レンガ造りの建てものに囲まれ、その通路はとても狭く、入り組んでいるため、簡単に道に迷ってしまいます。正に巨大な人間迷路。

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最初に向かったのは上画の通り奴隷貿易の博物館。これまでのこのツアーでもセネガルのゴレ島やシエラレオネのバナナアイランドなどいくつかの奴隷貿易の島を訪れていきましたが、ここザンジバルも東アフリカで一番規模の大きい奴隷貿易の拠点だったのです。ここで取引された奴隷たちはインドやアジア地域に連れられていったそうです。

f:id:baobab-no-ki:20170627165722j:plain奴隷のモニュメント。その前にはクリスチャンの学校があって、朗らかな賛美歌が聞こえ対照的な雰囲気となってました。f:id:baobab-no-ki:20170627170047j:plain

この中は入場料が5,000シリング(250円)で、奴隷が競売前に収容されていた地下牢や教会、その概要を示した展示物などがありました。

f:id:baobab-no-ki:20170627170450j:plainイスラムの商人に連れられる黒人奴隷たちの様子

その後は市内散策で、色々なところに連れ出されました。

f:id:baobab-no-ki:20170627170726j:plainザンジバルの国旗、独立していた頃のものが今でも使われている。

ガイドの黒人の男の人はこの複雑な迷路の全てをインプットしているらしく、僕たちには同じように見えてどこに行けばいいかわからないようなところも迷うことなくズンズン進んでいきます。僕はiPhoneを持ってない身なので、はぐれたらそこでもう終わり、だから見失なわないように注意してついていきます。

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ここザンジバルのストーンタウンはロックバンドQUEENのボーカリストフレディ・マーキュリーの生まれ故郷であります。彼の父はインド人であったためその関係の深いザンジバルにて働いていて、その後まだ幼い時分にここを去って、その後大ブレイクを起こし活躍することになるイギリスに移住したのです、ママー、ウーウウウ〜。上画は彼の生家。

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大砲の備えらたフォロダニ公園までやってくると、海に辿り着きます。ここから引き返して昼飯食ってツアー終了。

夜はそのフォロダニ公園にある屋台に夕飯を食うためまたやって来ました。すると、昼間明るい時には気づかなかったのですが、3年前ここで同じく夜に飯を食いに来たことを思い出し、驚きました。ここでは串に刺されたイカやエビやカイなど海鮮のBBQやケバブザンジバルピザと呼ばれるおやきのような様々なものを出す屋台がいくつも並んでいて100円前後で食べられるのでとても人気のスポットです。ただ今は観光シーズンでないのかラマダンの時期だからか知りませんが、前来た時よりも賑わいが5分の1ほどに感じました。もっと活気があって楽しかった記憶があるんだけどな。

 

明日は朝イチの便で本土、ダルエスサラームに戻ります。やっぱもうちょっとストーンタウンに滞在したかったなあ。

タンザニア7日目

なんにもしない日2

今日も昨日に引き続き全くおんなじ流れを送りました。寝て、遅くに起きて、ビーチのまん前の茅葺き屋根の小屋のソファでぼぅーっとしたり、ネットサーフィンしたり、読書したりして時間は過ぎていき、昼飯は抜いて、夕飯を食って、寝る。無味無臭な一日です。

f:id:baobab-no-ki:20170626210032j:plain目の前の景色

島民のほぼ100%がムスリムであるザンジバルは今ラマダンという絶食絶飲の月の真っ最中で、日が沈み7時になるまで太陽が出ている日中の間は飲食店が閉まっています。でもまあ観光地でありますから街の方やホテルの中では食べることができますが、今僕がいるザンジバルの北端、ヌングイは田舎も田舎なところで、村にいってもレストランは閉まり閑散としています。ホテルのものは高いし。だからランチ抜き、朝飯夕飯だけ。別に苦じゃないしね。

それで僕はザンジバルに来る前から2泊だけみんなとヌングイで過ごして、一日早くストーンタウンの方に行こうかと計画していました。でもこの小旅行出発の前日に強盗事件に遭って、iPhoneをなくしたため断念。そこは入り乱れたイスラミックなメディナの町のためにiPhoneのGPSとマップは必携なのです。

 

その強盗事件について、暇で時間を持て余している僕は時々うろちょろと考えたりしていて、それで一つ思い至ったことは、確かに自分にそんな災難が降りかかるはずがないだろうとタカをくくって、用心していなかったのは実際に大きな問題であり軽率だった、ということは大前提として。でもこれは運命であって、宿命であって、最初から決まっていた巡り会わせだったんだろうな、ということが結論になる。

僕の一つ信じていることとして、

一週間のうちには三回づつホンの瑣末な驚くこと、嬉しいこと、不幸や悲しいことがあり、

一ヶ月のうちには三回づつ変哲のない驚くこと、嬉しいこと、不幸や悲しいことがあり、

一年のうちには三回づつ大変に驚くこと、嬉しいこと、不幸や悲しいことがあり、

一生のうちには三回づつ信じられないほどに驚くこと、嬉しい、不幸や悲しいことがある。

そういうことで人の命、人生というものは巡っていくのかなと思っていて、今回のこの出来事は一生の中で3回しか起きない不幸な事の内の1つ何じゃないかしらん、と考えたりしているのです。

そんな阿呆なことをスカイブルーの海を眺めながら思っているのです。