ナミビア9日目

上空3,000mからの投身!、30秒間空を飛ぶ!!

落ちる落ちる、みるみる落ちて丸かった地平線がまた直線に戻っていく。重力に引っ張られて、ダイブした瞬間から体は急加速、最高時速200kmの風を受ける未踏の世界へ。そしてパラシュートが開き、空中を散歩。あー楽しかった。

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昨日言った通り、今日は昼からスカイダイビングをしてきました!メンバーは自分、ボブ、マークそしてトビーです。12時、キャンプサイトに迎えの乗り合いバスがきて向かうは昨日の代理店の事務所。ここで誓約書を書いて、体重を測定して、また車に乗り込みいざ飛行場へ。

f:id:baobab-no-ki:20170406163409j:plainめっちゃ英語書いてあって面倒だから読まずに署名。多分日本語でもそうしてた

スワコプムントのダウンタウンからわずか30分ほど走ったトコロにその飛行場はありました。

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そこは飛行場と呼べるほど立派なものではなく、滑走路も土が平らに整備されているだけ、管制塔なんてものはなくトタン作りの小さい建て物がいくつかあるだけのちっぽけな飛行場です。でもここはスカイダイビングをするためだけの飛行場なので問題はなし。僕らを空に運んでくれる飛行機も上画のとおりの小型セスナ。こんな小さいの乗ったことなかったので、これで飛ぶんだと思うだけでも興奮してきます。

f:id:baobab-no-ki:20170406011809j:plainまずは簡単な講習を受ける

講習が終わった後は自分たちの番が回ってくるまで待ちの時間。アドレナリンは出ているんでしょうが、以外にも心は落ち着いたもので、なぜかあったWi-Fi(超高速)でみんなしてネットサーフィンしてました笑。

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こんなダイビングスーツを着て飛びます。なぜか後のボブとトビーは着なくて良かったみたいだけど。そこらへんは日本と違ってユルユル。

待つこと30分、いよいよ僕たちの番。マークとともにセスナ機に乗り込みます。乗員は全部で6名。それでキツキツだったので多分定員もそんなもんでしょう。それくらいの大きさなのです。もちろん一人で飛ぶなんてことはできないので、タンデムといって後ろにスカイダイバーについてもらって一緒に飛ぶのです。だから身を委ねているだけでいいのです。

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いざ、テイクオフ

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凄まじいエンジン音が機内に響いて会話も儘なりません。高度はどんどん上がって、さっきまでいた飛行機はすぐに小さな点になり、スワコプムントの町の全貌が見えてきます。

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上画がスワコプムントの町。海岸線に沿って広がるところが富裕層(白人がメイン)が住むところで幹線道路を一本挟んで内陸の方は貧困層(黒人)の住むスラム街です。

ご覧の通り、スワコプムントというところはナミブ砂漠のど真ん中に突如に現れる小さなオアシス的シティです。

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内陸に目を向けるとエンエン続くナミブ砂漠

我々を乗せた小型機は10,000フィートに到達。これは約3,000mの高度です。ここからの展望は今までに見たことのない景色でした。いつも乗っている旅客機は10,000m以上の高度で飛びますが、ご存知の通りその窓は小窓も小窓。外を眺めるにも視野が狭すぎます。それに対してこの小型機だと高度こそ劣るものの視界は良好、真下も覗き込めば見れます。空も地上にいるときより何倍も広く感じます。地平線水平線が丸みを帯びています。

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さてここから飛び込むのか、と思うもつかの間。突然飛ぶ体勢にはいって、マークが最初に飛び込み、追うようにして僕たちもダイブ。やっぱ自分のタイミングもクソもありませんでしたね。全部後ろについてもらったダイバーの都合です。こっちに権利はなにもありません。

ドンッと飛行機から飛び出しあとは重力に従って下に落ちていくだけ。今考えると一瞬だったような、長かったような曖昧な記憶が残っています。ただ走馬灯なんてものは見なくてただ飛行(実際は200kmオーバーの落下笑)を楽しんでいました。

約30秒経ったらパラシュートが開いて速度が急激にダウン。ここからは5分の空中散歩で、パラシュートを少し操作させてもらいました。そして無事着地。

 

他のみんなも初体験で大興奮、存分に楽しんだようでした。

費用は2500ナミビアドル(22,500円)、日本だとこの倍はします。だからってナミビアに来る渡航費でそんなの関係なくなっちゃいますけど、でもなんにも遮るもののないナミブ砂漠の中に飛び込む爽快感は日本ではちょっと味わえない価値あるものですね。ちなみに飛行機からの画像はオプションでビデオを撮っていたボブからの提供でした。実はアイフォンを持っていけたみたいなんですけどてっきりダメだと思って置いてきちゃったんですよね。日本だと絶対ダメだと思うので、そういう規制ユルユルなとこもおすすめポイントです。

 

明日の予定は立っていません。

f:id:baobab-no-ki:20170406011627j:plain今日はあんなところから飛んだのか。

ナミビア8日目*

トラックのお引っ越し

今日は久々のベットの寝心地の良さに存分に甘えて、8時近くまで寝ちゃってました。他のみんなは随分早くに起きてすでに作業を始めていて、僕が旧トラックに入ったときには下の状態になってました。

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もう座席が取っ払われていて原形がわからなくなってます。こうしてみると本当に2tトラックに席をくっつけてただけなんだなと改めて実感しちゃいました。わざわざ座席をひっぺがしたのは日頃お世話になった、いやいや世話になったどころじゃない、移動手段となり、家となり、キッチンとなり、我々の身を守る城となり、このツアーの全ての根幹となっていたこのトラックをきれいに掃除するためです。

f:id:baobab-no-ki:20170406003527j:plain新トラック、見た目は同じ黄色のため変わらなく見えます。これから2ヶ月お世話になります。

まずは上画の新トラックに個人の荷物と食料、備品の全てを移して、あとは掃き掃除、拭き掃除。感謝の気持ちを込めて一所懸命に磨いてやりました。

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2時間ほど掃除に費やし、座席を元の通りに戻して、これにて旧トラックとは今生の別れ。少し名残惜しい気もします。スワコプムントで乗り換える理由は南アフリカだと何かと規制が厳しいらしいようで、毎年ここで換えているのだそう。

さてここからは新車のご紹介。

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心持ち広くなったかなと思ったら、どうやら全てが少しづつサイズアップしているそうです。ロッカーはビーチ手前のもの(僕のロッカーはその手前右、狭いけれど一人で使っているので不便なし)以外は10CMほど深くなったようです。

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ビーチも30CMは横幅が広がって、3人は優に横になれるほどになりました。ただクッションは半分くらい薄くなっちゃましたけど。

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またこっちの新トラックにはたくさんの本が積まれていて、それを置くためのスペースまで確保されているほどです。中には小説(もちろん全部洋書)とかけっこう種類の揃ったロンリープラネット、あとは図鑑がありますね。これはまた良いタイムキラーになりそうです。

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また電源まわりも進化してました。シガーソケットは安定の12Vになって、USBのソケットも何個も付いています。前は1個しかなくて自分用のを持ってない人で争奪戦してましたからこれで解決。おそらくだれも持ってないだろうCDのプレイヤーもついてます。

ホントは前のトラックのまんま最後まで走り抜きたかったけれど、こんな過酷な環境ではトラックの身がもたないのだから致し方がないですね。寂しい気も起こりますけどこれからの楽しみの方が大きいです。旅も後半も後半、ここからはオカバンゴ・デルタ、ビクトリアフォールズ、セレンゲティ国立公園などなど有名観光地が続いていきます。期待で胸が膨らみますね。

 

引っ越しが終わって昼食は各自でとり、午後3時再集合。その目的はスワコプムントでのオプショナルツアーの説明を旅行代理店に聞きにいってそのまま予約するためです。

f:id:baobab-no-ki:20170406001232j:plain色んなアクティビティが紹介されたビデオを見せられる。

僕はここスワコプムントで必ずするとこの旅が始まる前から決めていたアクティビティがあります。

それはスカイダイビング!!

他にもサンドボード、釣り、砂漠バギー、ゴーカート(これはナミビアに来てまですることなのか?と大いに疑問。そこらへんの遊園地でできんだろ)などいっぱいあって、みんながこれにしようか、どれにしようかと悩んでいる間、僕はなんの躊躇もなく、説明も禄に聞かず、スカイダイビングを即予約。明日の午後に3,000mの高度から飛び降りてきます。

 

これから3日間スワコプムントに滞在する予定です。その宿泊費は全てオアシス社持ちなのですが、その間の食費は各自の負担です。ここは節約に徹したいところですね。明日はスカイダイブ♪正直めっちゃ浮かれてます笑。

 

 一週間レポート その20 万全な体調

この旅が始まって、体調を壊したのは寝不足による車酔いくらいなもんで、それも僕の記憶をたどるとギニアの首都コナクリだったと記憶しているので、それから向こう4ヶ月以上は快調も快調。ホントに怖くなるくらいに何も起こりません。なんか最後に大どんでん返しで大怪我して本国送還とかになっても不思議じゃないだろって思うくらいに極めて健康なのです。

これまで蚊に何度も刺されましたけどマラリアにもならないようです。ちなみにここナミビア南アフリカにはマラリアを媒介する蚊がいないのでマラリアの脅威がなく安心して半袖で過ごすことができます。

ここまでマラリアにならなかったのは運良くマラリアを持った蚊に当たらなかったのか、はたまた薬が効いて予防できたのか、それは定かではありません。ただマラリアの原虫を持った蚊は統計によると100匹に1だそうです。まあ100回は余裕で刺されましたかね。大規模なロシアンルーレットみたいなもんです。また南アフリカで新しく予防薬を買う予定。

病気以外、たとえ完璧な健康体だといっても、アフリカで命を落とすことはとても簡単なことです。明日強盗に遭って撃たれて死んだって別に何だってことはありません。僕は日本が世界一安全だと思ってますから、その安全地帯から出てしまえばどこにいっても、死ぬ可能性は必然的に上がるのですが、でもやっぱりその中でもアフリカは格段に格別の地域です。

またこれまでで一番の怪我はガーナでターザンでやらかしたかかとの負傷。これまでの人生怪我ばっかしてた身としては軽傷過ぎて不気味なんですよね。嵐の前の静けさってやつか。でもこんなことばっか考えてたらホントに骨折とかしそうだからやめとこう。

もう何事もなく五体満足で帰れたらなんだっていいです。前のレポートで書いたとおり僕はこのツアーの満足点を越えてしまっているので明日帰らないとならないとなっても別段差し支えはないのです。こっからはおつりのつもりで旅してます。といってもあと2ヶ月きってます。